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| 退院後も病院や、ジム、部屋でずっとリハビリを続けてきましたが |
| なかなか、痛みが取れませんでした。 |
| 大阪に行ってからは調子も良くなり、場所前の稽古も出来ました。 |
| 場所が始まっても、痛みも出ず相撲が取れていましたが |
| 勝つ事より、又怪我をしたくないという気持ちの方が強かったです。 |
| 9日目、5番目の相撲で勝ちはしたものの足の甲を痛めてしまい |
| 部屋で一日中冷やしていました。 |
| それを見ていた親方が「残りも勝って欲しいけれど、無理はするな |
| まだ先の方が長いのだから。これからの方が大事だ。」と言って下さり |
| 気持ちがスーッと楽になりました。大変嬉しく又励みになりました。 |
| 13日目、部屋の黒木が勝ったので、自分が勝てば優勝という事になりましたが |
| 平常心で相撲を取る事が出来ました。優勝が決まった瞬間は |
| 嬉しさより無事場所を終えることが出来,ほっとしたというのが正直な気持ちです。 |
| 怪我をして休場していた間、思いがけなくたくさんの方々から |
| 激励や励ましの言葉をいただき、応援して下さる人のありがたさが |
| 本当に身にしみました。今場所、土俵の控えに座っている時 |
| ずっと、その事を考えていました。 |
| 今回、優勝した事で少しは恩返しが出来たような気がします。 |
| ありがとうございました。(花田 将人 談) |
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